骨盤の歪みの影響~頭痛やめまい~
頭痛になる原因は様々ですが、その中でも骨盤の歪みからくる影響で起きる頭痛やめまいには、
歪みだけでなく筋肉も関係しています。
骨盤を構成する骨には3種類あり、寛骨・尾骨・仙骨があります。
寛骨はさらに3つの骨で構成されており、腸骨・恥骨・座骨で形作れています。
更に、骨以外にも筋肉などがあり、大殿筋や小殿筋、梨状筋などがあります。
特に産後の場合には、寛骨が極限まで広がってしまい、元の正常な形に戻りにくくなります。
また、胎児を体内に抱えているため、どうしても反り腰になり腰椎の湾曲が強くなってしまいます。
結果的に、骨盤全体が歪んでしまう事によって起こり得る体の変化として、
寛骨や仙骨、股関節周りに付着する筋肉が極度に緊張し、関節の可動性が減退してしまいます。
筋肉の緊張が強まる事によって、神経や血管の圧迫が起こり、
血液循環や悪くなる事や神経痛を誘発する場合もあります。
骨盤全体の関節の歪みが起こる事によって、臀部や腰全体の筋肉が緊張し、
本来のその部位の筋肉の働きが弱まる事で、背部の筋肉や頭部から背部周辺の脊椎に負担が強まります。
背部の筋肉の緊張や脊椎の湾曲に異常が出始めると、いわゆる肩こりの状態が続きます。
肩こりの状態が更に続くと、頭部に送らなければならない血液量が減少し、
最終的に頭痛やめまいを起こすようになります。
骨盤矯正を行う事によって、根本となる骨盤の歪みを正常な位置に戻す事で、筋肉の緊張が弱まり、
頭痛やめまいが収まるようになります。
また、骨盤矯正を受ける場合には、セルフケアも同時進行で行う事で症状の再発防止や、
痛みの緩和を素早く取り去る事が可能です。
骨盤矯正を行う手法にもいくつか種類があります。
手技であったり、器具を使った方法であったりと、施術者によって単体又は複合で矯正を行います。
施術者によっては、この他に日常でコルセットを着用するように指示を出す方もいます。
その場合には、日常生活に支障が出ない程度に行うようにします。
仕事の作業内容によっては、コルセット自体が邪魔になってしまい怪我を引き起こす事もあるため、
施術者とよく相談した上での着用が必要です。
また、腰痛用のコルセットと骨盤矯正に使用するコルセットは作りが似ていても、
素材や縫い方、バランスによって全く違う性質を持ちます。
ですので、腰痛用のコルセットでの代用は行わずに、矯正用のコルセットを使用する必要があります。
そして、自分の体に合う骨盤矯正を探す事も、1つの治療と考える事が大切です。